2010年5月25日火曜日

システムコーチング:お互いの共通点を見出す

システムコーチングはどんなときに役に立つのか?


お互いの立場の違いなどから対立や意見の相違により物事が進まない時にとても役立ちます。

アプローチは問題志向ではなく、解決志向であることが特徴的です。


例えば、こんな感じです。
(手書き図解ですいません・・・)



二人のシステム(関係性)にある、共通するものをお互いに認識することを促します。
そのことでクライアントは、お互いの立場の違いや意見の相違という事象として現れた部分だけでなく、根本にある共通点を見出すことで2人のシステムにおけるVision(夢)から解決策を考えていけるのです。

いい仕事をお互いしたいと考えている、いいかえれば前向きな2人が、立場の違いから対立する。組織の中ではよくある話です。

お互いいい仕事ををしたいという大きな共通点に気付くことで自分たちがチームであることを再認識することもできます。

当たり前かも知れませんが、これを自覚的に行うことができたら組織にはどんな変化が起こるのでしょうか?

2010年5月24日月曜日

コーチングからシステムコーチングへ





「システムコーチング」



きっとコーチングについては聞いたことがあるかと思いますが、「システムコーチング」は初めて聞いたという方が多いのではないかと思います。

コーチングが1対1で行われるのに対して、システムコーチングは1対複数(2名以上)で行われることが特徴です。

人はだれ一人孤立した存在ではなく、家族、会社、地域社会などさまざまなシステムの一部を構成しています。そして、そのシステムはまるでクモの巣のように、一つの糸に触れると全体が動きます。時に個人に向けてのコーチングは個人だけにとどまらず、関わるシステム全体に影響を及ぼします。

個人へのコーチングとは別に、この関係性全体をクライアントとしてコーチングを行うことがシステムコーチングです。

この10年の関係性のテーマは、カウンセラーやコンサルタント、場合によっては調停人などによって対処されてきました。そしてそのテーマの多くは、すでに起きてしまった問題に対しての解決策がほとんどで、うまく進んでいる関係性をより素晴らしいものにするようなアプローチはほとんどありませんでした。

個人コーチングの効果が実証されていくなかで、それを職場の人間関係やプライベートな関係性にも広げていきたいというニーズが高まりを受けてシステムコーチングは進化を遂げてきています。


対象はさまざまですが、いくつか例をあげてみると

・上司と部下
・企業組織
・夫婦
・恋人同士
・スポーツのチーム
・ビジネスパートナー
・プロジェクトチーム

と、思いついただけでもさまざまです。

改めて対象となるのは、

2名以上の同じ目標に向かう集団です。


よい関係を自覚的で意図的に創り上げていくこと、僕の言葉でいえば人間関係を育てていき、かつ維持していくことです。


みなさんは今どんなシステムの一部なのでしょう?
そしてそのシステムはどんな関係性を望んでいますか?

僕はパーソナルコーチングを行うと同時に現在システムコーチングも行っています。
とくにシステムコーチングへのニーズが高くなっていることを日々実感しています。

2010年5月18日火曜日

“絶対恋愛プログラム入門講座” おかげさまで終了しました

すっかり、いい天気で着るものが夏を意識させる感じになってきましたね。

さて、そんな5月の晴天の中で、ワークショップ、

“絶対恋愛プログラム入門講座”


が5/15 土曜日に行われました。



僕の尊敬する、システム思考やリレーションシップコーチング領域での第一人者、田村洋一さん(通称:Danna)とのコラボレーション企画!




もちろん、出会いの場でも、口説きのテクニックなどを伝える場でもなければ、僕ら2人が“恋愛の達人!”というわけではありません。


システム思考、リレーションシップコーチングなどのフレームで持続可能な恋愛を紐解くということが大きなテーマとなっています。



さまざまなバックグラウンドの参加者で、生の話題満載の非常に学び多き場に!




前半は恋愛における発見フェーズ。

・第一印象 → 第二印象 → イメージの固定化におけるプロセス(投影 → 増幅 → 結晶化)
・パッケージディール
・対象に対しての感情の投資(Emotional investment)


みなさん、一番後に引きづる恋愛ってどんな恋愛か知っていますか?
燃えるような恋ももちろん引きづりますが、決してそういった内容が一番引きずる恋愛ではないんです。実はプラトニックな恋愛が実は一番引きずるんです。

これが何故か?そういったことについても参加者の皆さんと考察し、学びを深めました。






そして後半は恋愛における発展フェーズ。


・何がお互いの関係性に悪影響を与えるのか
・お互いの関係性はどのように変化をしていくのか
・幻滅はチャンス!?


実際に参加者の生のケースを使ったロールプレイなども行い、メンタルモデルの中で起こることを実感してもらうこともできました。


最後のシェアでは、参加者皆さんがこの経験から普段の生活に戻ってどのように活用してみたいかの話や、恋愛対象との関係性だけでなく自らの中にある関係性にも視点が変わっていくことが印象に残っています。


人は自ら発見して推し進める力を持っていることが改めて証明された気がします。



当面、同じ内容の企画の予定はありませんがシステム思考、リレーションシップコーチングのフレームから様々なふだん私たちの周りにあるテーマに取り組んでみようと思います。


恋愛という言葉について、人は様々な反応や考えがあるんだと改めて認識。

仕事で上手くいく人でも決して恋愛がうまいかといえばそうではない、ここに恋愛特有の難しさ、同時に面白さ、探求しがいがあるんですね。きっと皆さんにも特有なパターンが存在していて、それは恋愛だけでない関係性全般にみえる象徴的なパターンかもしれません。


僕はそうでした・・・・。




最後に参加者の皆さん、本当に真剣に楽しく参加してくれてありがとうございました。
Danna、毎度のことながらいろいろ学ばせてもらっています。
そして準備から、当日の撮影、何より場をホールドし続けてくれたちかちゃん、感謝!



2010年5月10日月曜日

なぜコーチングを受けているのか?



ぼくはかれこれ4年ほどコーチングを受け続けています。
ずっと同じコーチではないですが、コーチング自体は常に受け続けています。

なんでずっと受けているのか?
改めてこういった問いを自分に出してみると、いろいろな返答が自らの声として聴こえてきます。


でも、最近すごく明確になってきました。
コーチングを受ける理由、それは一言でいえば


「自分がなりたい未来を創るため」


この言葉が一番しっくりきます。


僕はコーチングを受けて自分の考え方で変わったこととして大きなことの一つに
「未来からの逆算志向」があります。



今がどうか?という事ももちろん大事なんですが、自分が本当にどういった未来を希望しているのかを決めてしまうことも大事だと信じています。


大きな人生の目標のことのようにも聞こえますが、日常でもこの志向は活用しています。例えば今から行うミーティングは1時間後の終了時にどんな風になっているといいな、とか。


なぜか?


これを描くことで今何をするか逆算できる、今どうあるべきか(Being)?今どうすべきか(Doing)を選択していくことができる。


例えば今例としてだした1時間の会議、
「みんなが楽しく意見も活発にでてる雰囲気で、次へのアクションプランが決まる!」

という未来を描くのと

「真剣で多少の衝突も厭わないが、この会議で話していることがとても重要な内容であることを全員が頭ではなく体で感じ取ることができる」

という未来を描くのとではおそらくどういう風に会議に参加するかが変わってくるはずです。
でもどちらにせよ、その場になんとなくではなく「意図」をもって参加することは間違いありません。


はっきり言って、現実的かどうかなんて関係ないです。
でも本当に一度自分が想像して、欲しい未来のイメージを持つ。
そうするからこそ、そこに必要なあり方(Being)、やり方(Doing)が選べる。


これがあるから、日常の現実や常識の枠、人それぞれの思い込みから一歩踏み出して新しい未来を創ることができるんだと確信しています。


ただ、これはなかなか一人では難しい。
能力の問題ではなく、人間には必ず死角ができるからです。


人は何かしらの思い込みという眼鏡をかけて世の中をみているわけで、本当の意味で客観的に見ることはできない。その人が見た客観的という主観ともいえるわけです。


客観的って言っているのは世の中の人の多くがおそらく客観的に見てこうだと言っている仮説にすぎないともいえるかもしれません。


コーチはそういった、本人の本当の声ではない思い込みや思考の枠の外側に出るためのサポートをしてくれます。


ぼくも、きっとコーチングを受けていなかったら独立することもなかったと思います。


なぜなら昔僕は、独立するとすごーく大変で、食えているのはもともとすごく有名で、独立する時点で顧客やそもそもお金に困っていない人がやることだと思い込みがあったからです。


もちろん独立が楽だとはいいません、でも今までの独立に対しての視点は思い込みでした。

自分で独立してどんな未来が欲しいのか、これを決めたからこそ現実とのせめぎあいもありながら前に進むことができるんだと実感しています。


「今起きていることの原因は未来にある」

これは僕がコーチとして信じている言葉です。