2010年9月30日木曜日

システムコーチング:サービスメニュー

システムコーチング
サービスメニュー
(関係性へのコーチング)



★システムコーチング(関係性へのコーチング)って何?
★どんな効果が期待できるるの?
★どんな人(システム、関係性)が対象?
★実際の進め方は?
★料金は?
★申し込み方法
★プログラム概要について








★システムコーチング(関係性へのコーチング)って何?


個人の枠を超えて組織、グループ、パートナーの関係性を対象とするコーチングです2人以上の人間の間にある関係性をシステムと呼び、より望ましい状態に変化するように働きかけていきます。
システムを扱うのは、人は孤立して存在するわけではなく互いに影響を受けており全体のシステムを創る存在だからです。システムを構成するメンバーが(関係性の中にいる人)が、よりそのシステムについて知り、自覚的に意図的に「良い関係」を創り上げていくプロセスです。


★どんな効果が期待できるの?


一言でいえば複数の人たちの関係性がよくなる、前に進む、正しい方向に向かうということになります。そのシステムが求めている最良の状態は、システムごとにあります。例えばあるシステムは「もっと繋がりを感じれる関係でいたい」という場合もあるでしょう。また「もっと率直なやりとりを増やしたい」、「多少の衝突も厭わないプロフェッショナルどうしでありたい!」と様々です。


★どんな人(システム、関係性)が対象?


何らかの関係性がある2人以上のグループ。(2人以上であれば基本的には何名でもOK)
具体的には以下のような関係性になります。


・ご夫婦、パートナー
・上司部下、同僚
・ビジネスパートナー
・プロジェクトメンバー
・部門全体
・親子


もちろん上記以外も様々なケースが考えられます。


★実際の進め方は?


①導入セッション
まず、コーチングを開始するにあたってまずはアセスメントも含めた導入セッションを行います。導入セッションは対面で120分かけて行います。内容は大まかには以下の通りです


・今後コーチングを進めるにあたっての、大きなテーマは何か?
・現在の状況や、クライアントを構成する方々について情報共有
・コーチとの関係構築
・システムコーチングについての説明(特徴や留意点など)
・他事務手続き(契約書、実施時間、場所など)
・実際の実施方法や頻度の確認など


②コーチングセッション
実際のコーチングは、1回60分、対面、あるいは電話、スカイプなどを使って行います。頻度は月に2回程度が平均的な実施頻度です。(ご相談に応じます)


③レビューあるいは完了セッション
1クール(通常3カ月程度)終了した時点で、レビューを行い、何が達成されて、何が達成されなかったのかなどについて話すとともに、今後についてのプランを検討、あるいは終了の為のセッションを行います。


★料金は?


【導入セッション(1回 120分)
2人の場合 ⇒ ¥20,000
3人の場合は ⇒ ¥30,000

【通常セッション(1回 60分)
2人の場合 ⇒ ¥10,000
3人の場合は ⇒ ¥15,000
(上記はすべて税込です)


※4人以上、あるいは法人の場合は都度お見積になります。


【別途サンプルセッション(体験版 1回60分)は随時実施しています
電話、Skypeなどであれば無料。対面の場合は交通費と実費と合わせ¥3,000をいただきます。


★申し込み方法


お名前、連絡先(email、電話番号)、簡単な関係性についての内容をご記入の上、以下アドレスまでご連絡ください。サンプルセッションもこちらからお申込みください。
hashimotohiroki0805@gmail.com


コーチ(橋本博季)の願い


家族や組織がお互いの多様性や違いを認め合い、立場や役割を超えた深い部分で対話ができたらどのような可能性が現れるのか?「あなたと私」ではなく「私たち」という場所から人々が関わることでどれだけ毎日が豊かなものになるのか?
こんな世界をイメージしながら、さまざまなシステムに関わらせていただいています。
家庭や会社、コミュニティでの悩みの多くは人間関係によるものです。そこに直接アプローチできる画期的で斬新なアプローチであるシステムコーチングを皆さんと楽しみながら進めていきたいと思っています!


★プログラム概要について


私たちが提供するシステムコーチングは米国CRR社が提供するORSCプログラムをベースとしています。ORSCとは、Organization & Relationship Systems Coachingの略称です。ORSCの最大の特徴は、複数名となるクライアントを1つのシステムと捉え、そのシステムそのものをコーチングの対象とすることです。ここでシステムとは、2人以上の人間によって成り立つ関係性すべてを想定しており、具体的には、企業や組織、チーム、上司と部下などといった関係性から、家族や夫婦、親子などの、より身近な人間関係のことを総称しています。

ORSCは、Marita FridjhonとFaith Fullerによって開発され、現在は両者によって設立されたCRR(米国カリフォルニア州バレーホに本拠を置くThe Center for Right Relationship)という組織によって、既に世界の20カ国で提供されています。日本ではCRRジャパン(ウエイクアップによって設立されたCTIジャパンの兄弟会社)を通じて提供されています。


米国CRR社(The Center for Right Relationship, Inc.)

http://crrglobal.com/
株式会社シーアールアール・ジャパン

http://www.crrjapan.co.jp/


2010年9月29日水曜日

腹割って話そう!は、たちが悪い(システムコーチング)

「腹割って話そう」

結構聞く言葉です、職場、家庭、コミュニティなどなど。
個人的にはポジティブな印象のある言葉です。言葉になっていない部分をもし読みとるとすると、、
「腹割って話そう」の裏には、「もっとコミュニケーションを深いものにしよう」「まずは一旦全員の考えを知ろう」「関係性をより強いものにしよう」そんな、気持ちや思いがあるのではないかと思います。

とにかく現状から何か変化させて今よりいい状況をつくりたい、あるいは、現状への危機感かもしれません。なんとかしたい!という気持ちも伝わってきます。


実際これで物事が解決していったり、関係性が変わっていくこともあると思います、自分にも多くの経験があります。ある程度基盤の関係性がある場合や、複雑な問題でなければ十分かもしれません。

ただし、企業や組織などをはじめとした役割の違う、様々な利害関係者の集団では「腹割って話そう」というのは、時に機能しない、もっと言うとたちが悪いことがあります。


どんな時か?

それは、各人が同じ視点でものを見ていると思い込んでいるときです。
(みんな、見えているものが同じだと思っている!)

例えば会社で業績向上について話すとなった時に、こんな視点を各人が持っているとします。


役員:
「全社がグローバルな市場において通用するためのグローバルな人材の育成と新サービスの早期立ち上げが必須」

マネージャー:
「自分の部門のビジネスは国内マーケットで伸びる余地があるので、今今は国内営業の経験者を採用育成して売上拡大を目指す」

メンバー:
「景気の厳しい時こそ既存顧客に注力して現状維持することが先決」

いろいろな考えや立場の人たちがいるなか、例えばメンバーが「景気の厳しい時でもあるので現状維持がまず大事だと思います」なんて率直に言おうものなら、「グローバルな視点がないと駄目なんだ」とか言われてしまって2度と発言しなくなる。そんなこともあるかもしれません。


スタッフ ⇒ 「だから、言っても意味がない」

役員 ⇒ 「生き残りを考えているときになんなんだ」

マネージャー ⇒ 「とは言え目先の売り上げ向上には国内強化が必要」


極端な例ですが、同じ業績を向上しようという気持ちに変わりはなくても、見ている視点が違うので腹を割れば割るほど平行線の可能性もあります。実際企業で全員が同じ視点を持っているなんてことはほとんどないと思います。

誰かが悪いわけではなく、この「腹を割る」にはルールや視点を合わせるための器作りが必要です。

・そもそも、何のために腹を割って話すのか?(共通の目的は何か?)
・評価判断のない安全な場なのか(腹割ったけどそのあとそれによる影響でないのか?)
・特定の個人の声という扱いではなく、このシステム(場)にある声だという認識。(全体としての問題として扱えるか)



事前に合意を持ち、さまざまな視点があることを歓迎する場作りや意識があって初めて「腹割って話す」ことが機能する状態になります。


私たちが行っている関係性や組織へのコーチング(システムコーチングと言います)は、こういった状況の解決にとても有効です。システムコーチはこの状況を設定することで本音を話せる「器」になることが大きなミッションといえます。

複雑な問題が関係性にあるときには「腹割って話そう」はとっても危険な側面もあるのです。

皆さんの腹割って話した経験にはどんなものがあるのでしょう?

2010年9月25日土曜日

体は知っている、1回3000円の感動!

自分でこの仕事で食べていこうと思う瞬間が、独立した人ならばあるのではないかと思います。そのことを振り返ってみると、働くモチベーションがお金だけではないということに気付きます。(というかこちらのほうが多数派)

僕の場合はその瞬間を迎えるまで正直わかりませんでした。以前、仕事はお金で評価されなければ意味がないしましてや嬉しくもないと心から思っていました。


僕がコーチとして生きていこうと強く感じた瞬間があります。

コーチングについての基礎的なワークショップに参加し、その後資格を取得するコースに進む時のことです。

そのころ僕はまだ会社に勤務していて、コンサルタントとしてそれなりに評価もされていましたし業績もよく給与に関してもかなりもらっていた時期だったと思います。社内のアワードも獲得したり外からみればとてもいい状態だったといえるでしょう。
社長や同僚やも本当にいい人たちで、喜んでくれていましたし僕もそれなりに嬉しかったことは確かです。そう、その時は凄い嬉しいってこんな感じなのかなって思ってました。


そんな中、コーチングの資格を取得するために僕は人生で初めて有料のクライアントを探すことになりました。資格取得にはグループでの学習と合わせて100時間の有料セッションを実施する必要があったからです。

もちろんそれまでに有料クライアントを持った経験はなかったので、知り合いにお願いするなど必死の思いで5名確保。
ちなみに、その時の値段設定は1回40分3000円×2で月6000円。これが5名なので、月3万円。

正直金額だけ見たら、そのころの給与とは比べもんにもならないです。


でも、銀行にばらばらと振り込まれた通帳記帳を見て、僕は心の底から「嬉しい!」と感じて、かつてない興奮状態にいたことを今でも思い出します。そして自分に凄い自信がわいてきた感覚も持ちました。


それまで僕は会社員として会社からお金をもらった経験しかありません、実際にお客さんにいろいろなものは提供してはいましたが自分に支払われたものではなく、あくまで会社に支払われていたいたことには違いありません。


人生で初めて自分自身がコーチングという純粋にやりたいことを通して対価をもらえる何にも頼らずに自分のやりたいことで稼ぐという術が自分にはあるということを始めて実感した経験でした。

金額がどうだからとかそんなことは全く頭に無く、誰が何と言おうが僕自身に対価を払ってくれる人がいるという自信。

この体験が

「世の中的に有利なこと」
「自分が適性があること」

ではなく、

「自分が本当にやりたいこと」が何かをはっきりさせてくれました。


もちろん、その後独立するにあたってはいろいろな葛藤や気持ちの揺れもありましたが不思議と諦めるような気持ちはなかったです。自分が本当に力が湧くときの感覚を知っていたからだと思います。

もちろん、月3万円では生活はできません。でもこのエネルギーを元に実際にどうやって稼いでいくかも考えて実行してきました。


独立でも就職でも同じだと思うのですが、
「世の中的に有利なこと」
「自分が適性があること」
だけで考えていくとつらいと思います。


「世の中的に有利なこと」はどんどん変わります。(5年前にもてはやされていた職種で、今はもう聞くこともないようなものすらあります)
「自分が適性があること」、これも今まで経理の経験があるから経理とか今までの経験や実績のみで図られてしまいがちです。

もちろん、かつ、「自分のやりたいこと」だったらなんの問題もありません。


「凄い嬉しい」とか「エネルギーが上がる」という時の感覚は大切に。それがあなたの本当に求めているものです。

「でも月に3万円じゃ意味ないよ」
「今回は知り合いだからでしょ」

頭は保守的なので、こんな変化を嫌う声が出るかもしれませんが、体の感覚は絶対に嘘をつきません。本当に欲しいことは自分の体が知ってますよ。



あと、僕の初めてのクライアントになってくれたみなさん、心から感謝しています。

2010年9月24日金曜日

ここで話されていないことはなんですか?(システムコーチング)

関係性へのコーチング(システムコーチング)で自分がクライアントとして受けた際、とてもインパクトに残った質問があります。

私ともう一人の関係性についてまずは私たちで話していくのですが、一通り話した後にコーチからこのような質問をもらいました。

「ここで話されていないことはなんですか?」

ちょっと、ドキッとする問いです。

普段のコミュニケーションの中では、話されていないことはなんですか?という問いはあまりありません。(議題として漏れているものはありますか?というのはありますが、それとは別です)

「話されていないこと」ということは、すでにあるけれども、「この場には浮上していない話」という意味です。

もちろん、話ずらいことかも知れませんし、単にすぐに思いつかなかった事かもしれません。しかしながら、少なくともその二人の関係性にとっては、すぐに話に出る慣れ親しんだものではない領域の話題の可能性が高いわけです。

これは、写真でいうところのポジ、ネガでいう「ネガ」に当たる部分にあたります。通常写真を見るときは、写っているものを中心に見がちですが対象物以外の空間、「ネガ」の部分も含めて本来は「1枚の写真」です。

人の関係性においても、通常は「話されたこと」のみに焦点があたり、それ以外は無かったことのように扱われることがあります。(議事録などになるとまさに話されたこと以外の要素はありません。)

ただ、話されはしなかったがそこに存在するものは確実にあります。場や空気、間、しぐさなどを含めそこを感じることはだれしもが経験を持っていることです。これが明らかになることは得てしてハードルが低くなく(システムコーチングではエッジがあるといいます)、言葉にすることや存在を認めることは勇気がいるケースも多いです。

この、存在しているが「話されていないこと」を明らかにしていくというプロセスは非常にパワフルで、実際クライアントとしてシステムコーチングを受ける中で大きなインパクトを及ぼします。お互い居心地の悪くなることしばしばあります、ただそういったことを超えたときに関係性は成長していくことが多いです。

見たものを見たままに捉える。

写真でいう被写体だけではなく、その周りの空間や何も写っていない部分も含めて1枚の写真です。

関係性も同様です、話されていることや表出していることだけではなく、話されていないことや表出はまだはっきりしていないが存在しているものも含めて関係性です。これをお互いが認識して、自覚的にそれに関わることができることは大きな可能性があると確信しています。


冒頭の「ここで話されていないことはなんですか?」という問いにお互い意識を向けたことで僕らには何が起きたのか。

言葉で表現するのは本当に難しいので、ぜひ興味のある方は体験をしてみてください。
というのが本音ですが、僕のケースでいえば、居心地の悪い場所を通ることが多いですがその後はお互いの関係性における自由度は増すことがほとんどだと感じています。


※興味のある方はサンプルセッションも行っていますのでお気軽にお問い合わせください。



2010年9月20日月曜日

コーチングにおける、大人の“●●ごっこ” 

子供の時に、“○○ごっこ”という遊びを皆さん少なからずともした経験があると思います。

何かのシチュエーションを決めて、役に成りきる。子供であればその真剣さからけんかになったりすることもあったように記憶があります。(僕はウルトラマンごっこをしたな、世代がわかりますねw)


“ごっこ”というとなんだか子供時代のみの事のように感じますが、大人になってこの“ごっこ”ができることは楽しく生きていく重要な資質だとコーチングを通じて実感しています。


「もし、○○だとしたら?」

コーチングの中でクライアントが一つの視点にとらわれて行き詰っていると感じたときに、こういった問いをすることがよくあります。

想像しうる現実的な内容であれば受け入れやすいですね。


「もし、宇宙からこの状況をみてみたら」
「もし、世界的に有名な芸術家だったら」
「もし、異性だとしたら」


もちろんすんなりそこに入る事もできる人もいるでしょう、「いやいや、実際そんなことは現実的ではないので考えても意味がない」という人もいるかもしれません。「そんなことやったこのないから、実感がわかない」という声もあるかもしれません。


僕もなかなかこういったシチュエーションに入っていくことは以前は難しいほうでした。(なんとなく男性のほうが苦手な気がします、根拠はありませんが・・・)
何度もこういった体験をしているうちに今はすっかり慣れてきましたが。


でも、この“○○ごっこ”という仮のシチュエーションにまずは入ってみることで、意図的に今までと違った発想や視点が生まれることがあります。


以前、知り合いのクリエイター(男性、すごーく優秀な人で多くのアワード受賞している方です)が、仲間とアイデアに行き詰ったときに女装をして女言葉でアイデアを出し合ったことがあったそうです。その結果がどうだったかは知らないのですが、彼らなりに状況を打開しようと真剣に考えた結果こうなったようです。要は“女装ごっこ”ですね。


何か今の状況を打開したいと考えるときに、まずは自分からこの“ごっこ”に入ってみる。

すぐに役立つか役立たないかはわかりません、でも今までいた場所にいる限り大きな変化を望むのは難しい。もちろん、なにかのきっかけで、発想や視点が変わることももちろんあります。

この“○○ごっこ”は新たな発想や視点を見出すことを自発的に意図的に起こすことともいえます。



遊び心を持ってやってみるのがポイント、あと、この“ごっこ”のいいところは全くのノーリスクだということです。

内容によってはふざけているように見えるようなことかもしれません、でもそれで本来の目的が達成できるならすっごい楽しいと思いませんか?

2010年9月19日日曜日

フィードバックはすべて受け取らない

様々な学びの場に関わる中、経験から学びを深める大変有効なものとして「フィードバック」があります。何かの行動に対して、他者から良い点や今後の改善点などをコメントしてもらうことです。


すっかり、言葉としても定着している印象もありますし、ビジネスの世界では常日頃同僚や上司部下、あるいは顧客との間でフィードバックを行っているのではないでしょうか。


フィードバックをもらうことは、その経験や学びを深めるうえで大変重要です。

自分が行ったことがどのように伝わったのか、どのような良さがあったのか、どのようなところが課題として上げられるのか、第3者の視点から情報をもらえる貴重な機会。本来はより良くするために、feed(栄養を与える)することが目的です。


では、もらったフィードバックはどうするべきなのでしょう?


よくすべてのフィードバックを受け取って、それに応えようとする人もいますが基本的にフィードバックは受け取るも受け取らないも本人が決めればいいことです。


そのフィードバックが現在の自分に必要であれば受け取って次に生かせばOK。でも、今の自分には必要ないと思えば受け取らないのもOK。


もちろん、自分のためにフィードバックをくれたことについては感謝が必要です。


でもそのあとの取捨選択は本人がすればいい、というか取捨選択すべきだと思います。


この取捨選択には「自分がどうしたいのか」という基準となるものが必要になってきます、その基準があるからこそ、今必要なことかそうでないのかがはっきりしてくる。これがないと、人から言われたことをただただやるだけ、素直でいい感じにも見えますがどこに向かうのかわからない状態。

あと、フィードバックは正しいか正しくないかではありません。そもそも、第3者がその位置からみてそう見えただけのこと。フィードバックをくれた人から見えているということにすぎないのです。


僕は以前このフィードバックを受けることが本当に苦手でした、なんでもうけいれて反省したり、改善しなければならないと思いこんでいました。聞いたら聞いた責任が生じてしまうという思い込みです。


もちろん役に立つものも相当あったことも事実です、自分がどんな風に周りに見えているかしることはとても大事なことですし、リーダーシップという観点でも必要な要素だと確信しています。


フィードバックを取捨選択する基準ができることで、必要であればすごく厳しい内容も受け入れやすくなります。そしてその目的もはっきりします。


まずは自分自身に基準を持つ。

同時にその内容が変わったり、はっきりしない時期があるのも悪いことではなく、そこに自覚があることで取り扱いができるようになることが大切な気がします。

2010年9月17日金曜日

人間関係をスムーズにするコツをお伝えします(10/23土曜日 セミナー開催)

「人間関係をよりスムーズにしたい」

「メンタル的なタフさが欲しい」



そんな方々にお勧めです。


職場やコミュニティでは、いろんな方との人間関係があり回避することばかりができる状況ではありません。そんな人間関係をすこし、見方や関わりを変えることでストレスにならないような“コツ”をお伝えします。


コーチトゥエンティーワン・シニアクラスコーチであり、プロコーチとして豊富な実績を持つ井原くみ子さんと協働で開催します。


ご興味のある方はぜひ!

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人間関係スムーズセミナー

~パワフルで軽やかな毎日を手に入れたいあなたに!~
~あなたの中のメンタルタフネスを呼び覚ます~


日時   2010年10月23日 10時~16時半


場所   東京都内公共施設(お申し込みの方に詳細のご案内をします)


参加費  8000円

お申し込みはこちら


【セミナー概要】
“メンタルタフネスの本質は自分との対話”
“相手の願いに好奇心を向けてみよう!”
“「あきらめる」という選択(「あきらめる」は「負ける」ではない)”


セミナー終了後は、


スムーズな人間関係のコツをつかみ、仕事や家庭をはじめとした様々なコミュニティでの生活がとてもパワフルになる第一歩となることを確信しています。


ファシリテーター紹介


井原くみ子http://www.kimochi-kumiko.com/

2001年よりプロコーチとして活動。
4000時間500人超のコーチング実績を持ち実践を通じて、人生における真の幸福や充実感を追求。
心理学、精神世界、脳科学などを学び続けて自身のコーチングスタイルに統合させて実績を上げている。

ICF(国際コーチ連盟)プロフェッショナル認定コーチ
生涯学習開発財団認定マスターコーチ
コーチトゥエンティーワン・シニアクラスコーチ
CTIジャパン応用コース終了


橋本博季 http://hassy-log.blogspot.com/

2006年よりコーチとして活動開始、現在は独立。

人事、人材エージェント、コーチとしてこの10年で約3000人のビジネスパーソンとの接点を持つ。
すべての人が持つ“独自の可能性”を発揮するための場づくりが人生のミッション。


CPCC(米国CTI認定プロフェショナルコーチ)
GCDF-Japan(米国CCE,Inc認定)
CRR(Center for Right Relationship) 認定トレーニングコースORSC受講終了

2010年9月15日水曜日

独立で一歩踏み出すってどういうこと?

僕はコーチとして独立していますが、以前は独立を視野に入れて通常の仕事と並行してコーチの仕事を行っていました。


独立したいと考え始めて、実際に当時の自分のコーチにそのことをテーマに出してから結局2年程度決断に時間がかかったのですが、その時にすごくよくわかったことがあります。

昨日、ある方とこのテーマについて話をしましたので、今日書いてみたいと思います。(Tさんありがとう!)



僕は独立をするときには、決断する前にある程度独立後の仕事の目途をつけておきたいとずっと考えていて、それ自体は当たり前のことではあるのですがなかなか安心して独立できるほど目途が立つ状況にはなりませんでした。この目途が立ったら会社に辞めることを切り出そうと考えていたことも事実です。


いつまでたっても思っている状況にはならず、でも自分のやりたいことに集中できていないことに葛藤を抱えながら過ごす日々。


でも、これ以上今の状況を続けるわけにはいかないと思い昨年の10月に独立することを周りに表明しました。(会社にはもう少し後ですが・・)
正直しびれを切らしてという感じです。


具体的には、今までは「独立をしたいと思っている」だったものが「独立をします」に変わったわけです。こう書いてみるとそんなに変わらないのかもしれません。


でも、「独立をします」と明確に自分の意思を表明したことで大きな変化がありました。
それは、今まで付き合いのあったコーチコミュニティをはじめとする仲間から、色々な仕事や人の紹介やビジネスのお誘いを受けるようになったことです。


なんか、不思議なことのようにも感じますがよく考えれば当たり前の話だと気付きました。
なぜなら今までは独立は考えているけど基本的には週5日、人材エージェントでのマネージャーの仕事が中心な人と認識されているわけです。(本人の気持ちは別として、周りからはそう見えます)


そういう人になかなか仕事や仕事に繋がるかもしれない人の紹介や、実際の仕事の依頼はしづらい。だって本業が別にあって、独立は考えているっていうだけで本当に独立するかわからない。もしかしたらかえって紹介するのも迷惑?くらいに思うかもしれません。(「いやいや、そこまでまだ本気じゃないんです」なんて返答されるかもしれないw)


僕が「独立します」と明確に伝えることで、周りの人たちもサポートに向けて動きようがあるんだなぁ、ま、そりゃそうだよなとすごく腑に落ちたことを今でも覚えています。


この経験から僕は本当に多くのことを学び気づきました。

まずは一歩踏み出すことの意味を、頭では知っていましたがもっと体感したというか、まずは踏み出すことで何かが始まるということを今はより自信を持って伝えることができるようになりました。


コーチとしてこの経験は大変貴重なものになっていることは言うまでもありません。


もちろん独立して今は楽勝ということは全くないですが、なんとかなるものです。

思った通りにいかないことも多いですが、思ってもいないところから応援もされてもいます。



皆さんも自分がやりたいと思っているけどやれていないことを、

「やりたいとおもっている」から「やる」に変えて、表明してみてはどうでしょう。


思っている通りにはならないかもしれないけど、それ以上に面白いことが起きるかもしれません。
きっと、今までと流れがかわりますよ。

2010年9月14日火曜日

コーチングを受けたらどうなったのか?

以前もこのブログで僕自身のクライアント体験をご紹介したことがありますが、
今回私たちが運営する、一般社団法人 ACP(Authentic Coaches Platform)
http://www.acplatform.jp/


で、クライアント視点に特化した体験談を集めたブログをオープンしました。
(これからも体験談はどんどん増えます!)


★日本一コーチングが語られているブログ。
クライアントの視点で語られています!⇒http://coachingtaiken.blogspot.com/



コーチングをどんな人が、どんなきっかけでコーチを雇い、そしてどんな変化を遂げたのか?
そんなリアルな体験談をできる限り伝えたいと考えているのがこのブログです。
コーチングを受けることを検討したい方、コーチングそのものをもう少し知りたい方。
ぜひお勧めです。

いろいろ、補足的に書きたくなりますがぜひ生の体験談を見てください!

2010年9月10日金曜日

コーチングが機能するかは始まる前に決まっている?(コーチングの関係性)

コーチングというと、実際のコーチングセッションでのやりとりや、そこでのあり方、スキルなどについてクローズアップされがちです。


もちろんそこでのやりとりそのものがコーチングが機能する要素の一部であることは確かですが、その前提にある、コーチとクライアントの関係性そのものが重要であることもよく知られています。


私たちが学ぶCTIでは、この関係性を「意図的な協働関係」と呼んでいます。

ちなみに、意図的な協働関係はこんな風に書かれています



「コーアクティブコーチングにおいて、良い結果が得られるかどうかは、コーチ一人の力によるのではなく、コーチとクライアントという2人の関係性にかかっています。したがってコーチとクライアントは、互いに協力し、クライアントが求めるものを手に入れるための最適な関係を気づく必要があるわけです」
(コーチングバイブル第2版 P32より抜粋)



ここでいう「クライアントが求めるものを手に入れるための最適な関係」とはどういうものでしょう。


コーチとクライアントによって最適な関係違います、時間の経過で変わることもあります。
ただこのベースにはコーチとクライアントが率直にお互いのリクエストや、自分の傾向、癖、そしてあらゆるコーチングが機能するために必要なことはなんでもお互いで話せることが重要です。




最も避けなければならないのは、本当はこう思っているけど、それを伝えられていないことです。



そしてこの原因はコーチとクライアントがお互いの関係をよくしたい想いが強すぎると起きる傾向があります。


・「以前伝えたリクエストが今はしっくりしていなくなっているが、自分から伝えたリクエストだから」
・「本当はコーチの関わりに不満があるが、一生懸命関わってくれていることもあっていまさら言いだせない」
・「言いだしたことで、ギクシャクした感じになるのは怖い」


こういった状態が続くと、表面的には良い状態をキープすることはできますが、そもそもの目的である「クライアントが求めるものを手に入れるための最適な関係」からはおそらく遠くなっていくでしょう。コーチングセッション自体をいくら頑張っても、土台が揺らいでいるような状態といえます。


「クライアントが求めるものを手に入れるための最適な関係」をキープするために、どんなことが必要かということ自体を話し合うことも重要かもしれません。
もし、難しい状況になったときにお互いが何を大切にするのかも明らかにしておくことも大切です。


コーチとクライアントの関係性をよくするとは、表面的な良い関係ではなく「クライアントが求めるものを手に入れるための最適な関係」をつくることだといえます。


ここまで書いてふと思いましたが、普段の人間関係はどうでしょう?

同僚、パートナー、親・・・・。

この人との関係性にはどんな目的があるのでしょう、それぞれの「最適な関係」はどんなものでしょうか?

2010年9月7日火曜日

「すでに知っている」という落とし穴


先日ある経営者との話の中で、人の成長の妨げになる態度として一番大きなものに

「知っているので必要ない」

があるというお話を聞きました。

僕もコーチングや研修などを行う中でこのことが、一番本人の成長を妨げる要因だと感じています。

でもいつの間にか、一度経験したならまだしも、見たり聞いたりしただけで「知っているので必要ない」という態度をとることは往々にして起きることです。
(僕は以前本当にこの癖が強かった。。。今も気をつけていますw)

その経営者いわく、この態度は多くの場合基本を軽視していることがほとんどで自分の成長を自分で止めてしまっているようなものだとのこと。確かに知っているという思考から興味関心、好奇心などが低くなる可能性が高く変化を見落としがち。

また知っているという過去のメガネでそのものをとらえていることで、今は違うかもしれないという可能性も排除しているともいえます。

スポーツの世界などは大変わかりやすく、世界的な選手になればなるほどその競技の基本となる動作の反復練習を行う傾向があります。

もちろん彼らはそのことをよく知っている人達です、でも絶対に「知っているから必要ない」とは言わないでしょう。サッカー選手が「インサイドキックはよく知っているからもう必要ない」とはならないはずです。
何かに取り組む時、この「知っている」ということを横に置くことができれば出来るほど、学びの吸収度は高くなります。

まるで絞ったスポンジが水をよく吸うのと一緒です。空っぽになっていれば凄い勢いで水を吸うが、水を含んだ状態(知っているから必要ないという状態)ではすでに水を含んでいるのでそれ以上は吸収しずらくなるわけです。

ぜひ、知っていても知らなくても何かを学ぶチャンスがある時は、空っぽのスポンジのような気持ちでいることでより多くの物を持ち帰ることができると思います。

2010年9月6日月曜日

人にしてあげたいこと自分にしてますか



僕はコーチという職業柄、クライアントさんの価値観や本当にやりたいことなどを聴く機会が常にあるなかで、クライアントさんによってはその価値観に沿って進めている時期と、なかなか上手く進まない時期があることに気づきます。


多くのケースを見る中で、クライアントさんが進めていない時期には共通する傾向があると感じています。




それは、「人にしてあげたいことを自分にできていない」ということです。




自分になかなかできないからこそ、その裏にある願いや想いが強いというのも大きなエネルギーになることも事実です、ただ本当にそれを誰かに体現をして伝えることができるのは、自分自身がそれを経験することです。


言葉で上手く伝えるよりも、その人自身が言葉で言っていることを体現する。これは何より人に伝わります。みなさんにも経験があるのではないでしょうか。


楽しそうにしている人は見ているだけで、こっちも楽しくしてみたいとおもったり。
要はその人のあり方自体が相手に影響を与える、体現している状態。






なので、本当に誰かにしてあげたいことは、まず自分にしてあげる。人の可能性を信じて応援してあげたいと思うのであれば、まずは自分自身の可能性を信じて応援する。


普段なかなかそういったことを意識する機会がないかもしれません。よって、人によってはそれは大きなチャレンジかもしれません。あるいはいつの間にか自分自身をどこかへ置いてきてしまったという感覚に気づくのかもしれません。でも気づくことができれば、それを取り扱うこともできます。


あなたが人にしてあげたいと思っていることで、自分にしてあげれていないことはなんでしょう?

僕も自分自身をこんな視点で振り返ってみたいと思っています。
(次回の僕自身のコーチングのテーマかな、きっと)

2010年9月4日土曜日

情報は少ないほうがいい!

この週末、CTI(※1)の開催するコーチングのワークショップにアシスタントとして参加しています。


そして参加するたびに、参加者の皆さんから本当に多くの事を教わります。
(今回も素晴らしい参加者の皆さんです!)


その中で毎回感じることとして、人が本質的な部分で繋がるために情報は少ないほうがいいのではないかということです。



ちなみにこのコースは、オープンコースなので基本的には知らない人同士、約20名程度で体験型で学びを深めていきます。つまり参加者同士、過去や現在などの事柄に関する情報は本当に少ない状態でワークショップを行うわけです。

このことが人の繋がりの本質を浮かび上がらせていると感じています。



僕らは通常誰かを知ったり、理解するためにその人のバックグラウンドをはじめとする属性や見た目、周辺情報を集める癖があります、というかそれが一般的です。
別にこれが悪いことではありません、これもその人を知る上で大事な情報であることも確かです。


でもこれらを知らないことによるメリットも多く感じます。
例えば・・

・偏見やフィルターを通して見ることがすくない(というかしずらい)
・知らない分好奇心がわきやすい(知りたい欲求が高い)


そして、こういう接し方をされた側にも多くの影響があります。

偏見やフィルターなく見てくれる人が、好奇心を持って自分に接してきてくれたらどうでしょう。
もちろん、慣れていない人もいるので恥ずかしいとか、違和感を感じることもあるかもしれません。

ただ多くの人は悪い気はしないと思いますし、きっとうれしいと感じる人も多いのではないしょうか。これは自身で行うワークショップなどでも感じることです。


経験からも非常にポジティブなエネルギーが場に立ち上ることを多く見ています、そしてこういう中で形成された人と人の繋がりはとても豊かでリッチです。
(もちろん、そういう場を創るための場づくりや、ファシリテートが機能することは前提条件ですが)


この体験からわかることとして情報が少ないことは多くのメリットがあるということです。


ぼくの尊敬するコーチがコーチングを行う上ですごく大事にしていることとして、こんな事を言っていました。

「僕はクライアントさんと毎回初対面のつもりでコーチングをしたい」


コーチとしてスタートしたころ聴いた言葉ですが、その時はびっくりしました。でも今は本当にしっくりきます。大事なことは、その時、その瞬間、そのままを見ることなんだと。

世の中情報過多、なんでも入ってくる時代ですがあえてそういったものを遮断してみるとどんな変化があるのでしょう?


※1
CTIジャパンのコーチング
「コーアクティブ・コーチング®」

2010年9月3日金曜日

変化と変革と変容

先日エグゼクティブコーチングのセミナーにご縁があり参加。


グレディス社の杉井社長(とっても素敵でユーモアのある方です!)が自らスピーカーとして行う内容で大変参考になる内容かつ、実践的なお話しで有意義な時間でした。
http://www.gledis.co.jp/

エグゼクティブコーチングがこれから必要な理由や、エグゼクティブコーチとパーソナルコーチの違いなどと合わせて、これからどんなリーダーが必要なのかという視点でのお話しがありました。


「これからは変化、変革だけでなく変容するリーダーが必要」

これが、大きなメッセージだと捉えています。

ちなみに、変化と変革と変容ってどうちがうのでしょう。私もなんとなく同じような意味合いで使っていたところがありはっとしたのですが、昨日のセミナーでは下記のような定義をしていました。

変化とは
単なる状況の変化、時間が経過することで自然に変わっていくこと。成長していくこと。

変革とは
基本、原理、構造は変わらないが前とは違うものに変わっていること

変容とは
基本、構造もすっかり変わって原形をとどめない



変化、変革のような積み上げ型の変化も大事だが、一気に違う発想に思考を変える、即ち変容を起こせるリーダーが必要といっています。


確かに、これからの時代にこの変容という視点は大事かもしれません。
今までの考えや経験の延長だけではない、全く違う視点を活用していく。

問題解決型や過去の検証からだけでは出てこない選択肢を自ら選ぶこと。


個人的にはそういったアイデアは今までの歴史の中にヒントがあるようにも感じます。ただ、何にせよ新しいものを過去や現在の価値観で見るだけではなく、一旦評価判断を手放してそのものをそのまま見る必要はあるのだと思います。


まるでテレポーテーションするかのような、「変容」というキーワードに根拠はないですが大きな可能性や本質的なエネルギーを感じます、皆さんにとっての「変容」はなんですか?

2010年9月2日木曜日

不満が出るのは健全の合図(システムコーチング)

企業のチーム力を上げるうえで私たちが取り組むシステムコーチング(組織やチームの関係性の質を上げるコーチング)ですが、これを実施していて感じることがあります。


「どんな声にも意味がある」という多様性やマイノリティを大事にしているこのシステムコーチングを行うと多かれ少なかれ大抵の場合、組織の不満は出てきます。


これは非常に健全な証です。
なぜなら不満を言うことは、組織に可能性を感じている部分があるからです。


逆に不満が出ない組織やチームがときどきあります、これは本当に危険な状態。
もちろん本当に不満がない場合もあるでしょう、無理に不満を挙げる必要はありません。


ただ、不満が出ないにも関わらずその話をしている「場」を見れば、雰囲気や空気感で本当の声が別にあることは容易に想像ができます。(不満は出ないが、エネルギーが低い、あきらめ感が漂うなど)


僕自身にもそういった経験があります。


初めのうちは不満や要望を色々率直に出していたものの、あまり聴いてもらっていないと感じてからはいつの間にか「言っても無駄」というあきらめモード、余計なエネルギー使うのやーめた、という状態になっていた時期があります。


もちろん、僕の伝え方や態度にもよくないところがあったのかもしれません。
でも不満を全部解決してほしいというわけでなく、まずは出せることが大事なんです。

よくあるやりとりとしては不満が出たときに

「そんなこと言ってどうすんだよ」
「解決案がないなら言うな」
「それは、きみの捉え方がおかしい」
「みんな我慢してんだって」

なんて言われること、少なからずとも覚えがありますよね。


これを繰り返すうちに、あきらめモードが蔓延 ⇒ 表面上は合意しているように見えて(要は不満は言葉にはならない)、実は全く納得感がないままという状態が恒常化してくるケースがあります。

会議でマネジメントが方針を発表し、誰からも意見も不満も出ないことが「合意」したこととするものの、納得感なく現場に戻っていくので実際は全く機能しない。


ただ、本当によくある状態でもあります。誰も悪気があってやっているのではなく、社会的な状況や仕事が忙しくなり複雑化していくなかで起こるべくして起きていることといえるかもしれません。


こんな状況を前に進めようとするのが僕たちシステムコーチの役割です。


皆さんの所属する組織やチームはどうでしょう?
ぜひ言葉として顕在化していることだけではなく、声になっていない声に耳を傾けてみるとどんなことに気づきますか?

2010年9月1日水曜日

古い物語とお別れをする(システムコーチング)

皆さんは今どんな時期を迎えていますか?

僕は独立をして間もないこともあり、非常に多くの状況に変化が起きています。

・会社という所属先が無くなる
・自分と誰かという直接的な関係になる(会社という肩書が無くなる)
・時間は自分の思った通りに使える
・人間関係そのものが変わる(付き合う人が変わる、付き合い方が変わる)

などなど

書ききれないほど多くの変化があります。

自分でコーチをやっていることもあり、こういった変化を楽しむということが重要だということはよく理解しているつもりです。
ただ、実際自分にとって初めてのことへの変化は、混乱を伴うことがあるのも事実です。

コーチングでは自分の中の
“古い物語(物事はこうあるべき、などの過去の経験からくる思い込み)”
ときちっとお別れをするというワークがあります。

これまでの“古い物語”に感謝しつつ、どんな要素と決別し、どんな要素がこれから始まる
“新しい物語”に引き継がれ必要とされるのかをしっかりと見つめることを行います。

そして、“新しい物語”はどんな風になってほしいのか、それに伴い自分に何がもたらせるのか?


こういったことを実施してみることで、変化のタイミングを上手く前に進むエネルギーに活用できると考えます。


僕自身、色々な変化が起きています。

多くのことが入れ替わる時期、もしかすると一瞬孤独になったような感覚もあるかも知れません。ただ、ここを通ることで本当に自分の“新しい物語”が始まるという期待感があります。


皆さんは今どんな変化の中にいるのでしょう、またはいないのでしょう?