キャリアの中で大きな意味を持つことの多い「転職」。
コーチングをこのタイミングで受ける人も少なくありません。
何故なら転職するというタイミングでは、ただ単に会社を変わるということだけでなく次の仕事を決めて、そこで活躍するために、様々なことを明確にする必要があるからです。
転職でのコーチングでは大きくフェーズが3つあると考えています
①転職活動フェーズ
②転職までの準備フェーズ
③転職後(入社後)フェーズ
①転職活動フェーズ
まず、転職活動そのものでは「今後のキャリアヴィジョン」や「大事にしている価値観」、そして「自らの強みやポテンシャル」、そして自分のキャリアにおける「今後のチャレンジ(課題)」は何かを明確にする必要があります。
これが出来ていない人は、転職活動そのものでつまづくケースも多々あり・・・・。
(準備不足が原因はとても残念・・・・)
経歴などは結構マッチしているにも関わらず、それ以上のものが見えてこない。もう少しいうと自分自身についての展望があまりはっきりしていないケースはほとんどがこれが原因です。
人事採用担当の経験からはこのケースは間違いなく面接でうかりません。
「いい人なんだけど決め手に欠ける」こんなFBが多いのもこの準備不足からくる特徴的なNG理由です。
②転職までの準備フェーズ
ここは転職先への入社が決まって、現在の職場を退職するまでの期間です。
退職で引き継ぎなどが忙しくなっていたり、転職が決まってすっかり気を抜いている人も多いかもしれません。
という僕もそうでしたw
このタイミングで実際に入社してから自分がどんな状態でどんなことをやりたいと思っているのかを明確にしておくことがとても重要です。
その会社でのヴィジョンはもちろんですが、もう少し具体的な期日を決めてそこまでにどうしたいのかという想いと共に、より具体的で測定可能な目標も持っておく必要があります。
その具体的な目標を持つことによって、ただ頑張る!というような精神論に陥ることなく、しっかりとしたプロセス目標とゴールができます。
途中変更もあるかも知れませんが、まずは自分の中でこれらをはっきりしておくことが必要です。
③転職後(入社後)フェーズ
実際に転職してみると、ほぼ間違いなく様々なギャップに遭遇します。(これは3000人以上の転職を考えるビジネスマンとの面談で間違いない感覚だと自信があります)
もちろん良いギャップも悪いギャップも両方です。
あと、やはり環境に慣れることと成果を出すことを求められるタフな時期。滑り出しがその後の仕事し易さなどにも大きな影響を与えることも事実です。
ここでは入社後の自身の振り返りはもちろんのこと、周りとの関係性を形成することや自分がどのように周りに見られているのかなどもしっかりと見ていきます。
これにより「うまく進んでいること、進んでいないこと」を明確にして、転職先で成果を出す為に何ができるのかを自覚していきます。
もちろん、このあともコーチングが続く人もいます。ただ一旦ここまでが一区切り。
いざ転職して目の前のことが忙しくなっていくと、そこに集中し過ぎるあまり「そもそも、何のために転職したんだっけ?」なんてこともよく見かけます。
不確定で不安定なことが起きるのが転職です、その時に自分の大事なことや目標を会社から与えられるのではなく自らが持っておくことで、どんな時でも立ち返ることができる「よりどころ」にすることができます。
この「よりどころ」があれば、いざとなった時にそこからスタートし直すことも可能です。
これらを明確にするために信頼する恩師や仲間、キャリアコンサルタントなどを活用するのも有効な手段です。
そんな中コーチをつける意味の一つには「利害関係がない存在」という側面があります。
普段こういったことを相談するのはある程度近い関係の人になるケースがほとんどです。
自分のことを知っている、親身になってくれるというメリットはもちろんあります。一方、近いが故に過剰に心配する気持ちや、場合によっては自分への影響なども考えたアドバイスもあり得るでしょう。
キャリアコンサルタントはもちろんビジネスの側面もあることは明白です。
コーチはクライアント自身の声を支援し、利害関係のない存在ということが大きな特徴です。
転職は一つのイベントでもありますが、その人自身の価値観、強み、課題などもよく見えます。
それらと向き合うことで仕事の部分だけでなく、キャリアの本来の意味である人生全体に良い影響を与えることにも繋がると感じます。
実際何度転職をしても、自分の周りで同じことが繰り返されるケースは自分自身との対話やどんな風に周りに影響を与えているのかに無自覚な場合がほとんどだと断言できます。
自分自身を良く知ることが、豊かなキャリアを創る第一歩。
ご興味ある方はお問い合わせお気軽にください。
0 件のコメント:
コメントを投稿