2010年9月19日日曜日

フィードバックはすべて受け取らない

様々な学びの場に関わる中、経験から学びを深める大変有効なものとして「フィードバック」があります。何かの行動に対して、他者から良い点や今後の改善点などをコメントしてもらうことです。


すっかり、言葉としても定着している印象もありますし、ビジネスの世界では常日頃同僚や上司部下、あるいは顧客との間でフィードバックを行っているのではないでしょうか。


フィードバックをもらうことは、その経験や学びを深めるうえで大変重要です。

自分が行ったことがどのように伝わったのか、どのような良さがあったのか、どのようなところが課題として上げられるのか、第3者の視点から情報をもらえる貴重な機会。本来はより良くするために、feed(栄養を与える)することが目的です。


では、もらったフィードバックはどうするべきなのでしょう?


よくすべてのフィードバックを受け取って、それに応えようとする人もいますが基本的にフィードバックは受け取るも受け取らないも本人が決めればいいことです。


そのフィードバックが現在の自分に必要であれば受け取って次に生かせばOK。でも、今の自分には必要ないと思えば受け取らないのもOK。


もちろん、自分のためにフィードバックをくれたことについては感謝が必要です。


でもそのあとの取捨選択は本人がすればいい、というか取捨選択すべきだと思います。


この取捨選択には「自分がどうしたいのか」という基準となるものが必要になってきます、その基準があるからこそ、今必要なことかそうでないのかがはっきりしてくる。これがないと、人から言われたことをただただやるだけ、素直でいい感じにも見えますがどこに向かうのかわからない状態。

あと、フィードバックは正しいか正しくないかではありません。そもそも、第3者がその位置からみてそう見えただけのこと。フィードバックをくれた人から見えているということにすぎないのです。


僕は以前このフィードバックを受けることが本当に苦手でした、なんでもうけいれて反省したり、改善しなければならないと思いこんでいました。聞いたら聞いた責任が生じてしまうという思い込みです。


もちろん役に立つものも相当あったことも事実です、自分がどんな風に周りに見えているかしることはとても大事なことですし、リーダーシップという観点でも必要な要素だと確信しています。


フィードバックを取捨選択する基準ができることで、必要であればすごく厳しい内容も受け入れやすくなります。そしてその目的もはっきりします。


まずは自分自身に基準を持つ。

同時にその内容が変わったり、はっきりしない時期があるのも悪いことではなく、そこに自覚があることで取り扱いができるようになることが大切な気がします。

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