2010年4月18日日曜日

面接で自分をアピールは危険

ぼくは仕事で多くの転職する方のお手伝いしてきましたが、転職活動に対して多くの誤解があることに気づきます。



その中でも特に多いのが、面接に関して。
特にはじめての転職活動を行う人にこの傾向が高い。




そもそも中途採用の面接では何が一番大事なのでしょう?この問いに、皆さんならどう答えますか?


「自分をアピールすること」
「自分のことを伝えることができること」


もし上記のようなことが大事だと考えている場合、要注意です、それも相当要注意といって良いかもしれません。




新卒採用のときにはこの要素が高いかもしれません、しかし中途採用の面接においてはこの考えはいったん横に置く必要があります。


新卒の時には、職歴がないので基本的にはポテンシャルを見ています。ですので、学生時代などの経験の話すことを用意しておいて自分をアピールする。逆にいうとそれ以外にアピールする方法はなかなか無いわけです。人事も学生時代のことを中心に進めるしかありません。


でもひとたび職務経歴ができると、採用側にしてみれば興味をもつポイントがいくつか出てきます。
例えば営業経験と一言でいっても


・数字達成の実績はどうだったのか?
・数字達成のためのKPIは?
・チームプレイができるかどうか?
・新規、既存、どっちが得意?
・単価はどのくらい?
・直販、代理店販売?


などなど、色々きりがありません。


要は何が面接で大事かというと、相手が知りたいことに対して答えていくことです。


当たり前のことのように聞こえますが、これがなかなか出来ない事が多い。


たまたま、採用側が聞きたいことをアピールできればいいですが、そうでなかった場合は最悪です。
採用側は「聞きたいことが聞けない、その上聞きたくないことをアピールされている」という状況になるわけです。




なぜそういうことに陥るかというと、自分が話しているときの相手の表情やしぐさを見ていないケースがほとんどです。


とにかく自分の話を、準備してきたとおりに最後まで話さないと不安になってしまう人も結構います。そうすると気持ちが自分にむいているのであまり相手を見れなくなる。顔は相手を見ているけど心は自分に向いているわけです。


これ、聞いている風ですが、本当の意味では聞いていないともいえます。


準備はもちろん大事、でも面接の本番ではまずは自分が話すよりも、相手が何を知りたいのかに集中する。自分ではちょっと話し足りないくらいの感覚が残ったときが、実は面接でうまくいくときです。


実はいい面接はいい商談に似ているんです。







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